藤沢に集結する、日本三大盆踊り、西馬音内盆踊り、阿波踊り、郡上踊りをご紹介します。
『西馬音内盆踊り』(秋田県羽後町)
踊り子のいでたちが印象的な、秋田県羽後町西馬音内の「西馬音内盆踊り」。滅亡した領主・小野寺氏の鎮魂のために踊り始めたともいわれており、「亡者踊り」(もうじゃおどり)の異名を持ちます。 ミステリアスな「黒頭巾(くろずきん)」は少女たち、「端縫い(はぬい)衣装」と笠をかぶるのは大人の女性たち。優美で複雑な踊りの振りは、とても一目見て踊れるものではなく、。鑑賞型の盆踊りの代表格といえるでしょう。優美な踊りと対比をなすのが、調子のよい秋田音頭のリズム。高い実力を持つお囃子の演奏も魅力です。 西馬音内の地には、中世に時宗の信仰が存在したことを示す貴重な石碑(いしぶみ)も残されています。亡き人の供養のために踊る文化が、西馬音内には古くから息づいていたのかもしれません。
【現地の盆踊りの詳しい情報は】 羽後町観光物産協会「西馬音内盆踊り」HP サイトはこちら
『阿波おどり』(東京高円寺阿波おどり朱雀連)
「ヤットサー」の掛け声、賑やかなお囃子。見事な踊りのパフォーマンスを披露するのは、東京高円寺阿波おどり朱雀連です。阿波おどりは、もともと四国・徳島の盆踊り。二拍子のシンプルな「ナンバ」の動きと、前へ前へと進んでいく「行進型」のスタイルで知られています。 戦後、阿波おどりはチームで踊る「連」形式をいちはやく採用。パフォーマンス性も加えて圧倒的な人気を獲得し、全国各地へと広がっていきます。その代表格『東京高円寺阿波おどり』はすでに開催60回を超えました。毎年百万人を集客し、本場・徳島に肩を並べるビッグイベントに成長しています。
【現地の盆踊りの詳しい情報は】
東京高円寺阿波おどり振興会HP サイトはこちら
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『郡上おどり』(岐阜県郡上市八幡町)
街に響くのは音頭取りの美声、三味線、笛、太鼓のお囃子の生演奏、そして踊り子たちの下駄の音。『郡上おどり』は、岐阜県郡上市の郡上八幡のまちを中心に、江戸時代から続く盆踊りです。現在の10曲はいずれも古くから地域に伝わる民謡。リズミカルな踊りから、しんみりと格調の高い踊りまで、バラエティも豊か。しかも誰でも踊りの輪に飛び込んで参加できる参加型の踊りです。若者からお年寄りまで、熱狂的なファンが多いのもうなずけます。ところで昔は日本の盆踊りはいずこも徹夜がふつうでしたが、今では貴重となったこの「徹夜踊り」の民俗を継承し、お盆の4日間を連続で踊り明かすのも郡上おどりの魅力。ある意味で、なつかしい日本のふるさとの盆踊りの魅力の「エッセンス」を伝えてくれている盆踊りといえるかもしれません。
郡上八幡観光協会HP サイトはこちら