小栗恋しや
 照手の姫は
 つまのためとて
 車曳く

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中世の物語・説教節の中で最も有名なのが「小栗(おぐり)」。暗殺された小栗は変わり果てた姿でこの世に戻ります。そんな夫を土車にのせ、供養の旅をする妻・照手姫。その姿は、人々の涙をさそいました。遊行寺の僧の導きなど、藤沢が物語の重要な舞台。
この歌はよほど愛唱されたのでしょう、江戸時代の全国の盆踊歌を集めた有名な「山家鳥虫歌(さんかちょうちゅうか)」にも収録され、藤沢の盆踊り歌を代表する名歌となっています

国立国会図書館デジタルコレクションより小栗判官一代記

 

今も歌舞伎や宝塚で人気のオグリ。遊行寺奥の長生院(通称・小栗堂)は、晩年、照手が夫の冥福を祈った所とされ、関連遺跡も多数。今もファンの足音がたえません。藤沢市俣野には「小栗塚」跡もあります。

遊行寺の小栗関連遺跡はこちらをご覧ください。

遊行寺境内の東側の道を、北に向かってすすむと長生院(小栗堂)があります。